Yahooよ、お前もか! カーテンの向こう側

2021/11/4

アメリカYahooが中国から撤退した、と報道された
中国では「西側」のネットワーク・サービスは軒並み使えなくなる。

以前からGoogleやTwitter、Facebook、YouTube 、Lineと知っているだけでいくつもサービスが制限されていた。
LinkedInは、主にビジネス関連のSNSだったため、政治的な投稿などが少ないと言う理由で、中国でも制限無く使えていたが、年内でサービスを終了するようだ。

中国人の知人は、昔はgmailのアカウントを持っていたが、Googleのメールサービスは使用停止、その後、LinkedInで時々連絡をとっていたが、それも使えなくなると言うことになる。

友人・知人との連絡以外にも、我々が普段使っているサービスも中国では使えない。

当然、ググる(Google検索)ことはできない。政治には関係が無くても、「百度(baidu)」など中国政府の意向を汲んだプロバイダだけがサービスを展開すると思われるので、「西側」で流行している文化などへのアクセスも少し難しくなる。

第二次世界大戦後からベルリンの壁崩壊まで、概ね昭和後半と言うのは、東西冷戦の時代だった。ヨーロッパでは「鉄のカーテン」、アジアでは「竹のカーテン」と呼ばれる東と西の間に目に見えない壁があった。情報通信の主役が光ファイバー通信の今日、再び現れたカーテンは差し詰め「遮光カーテン」と言ったところか。

もちろん、制限は中国側だけで行われるわけでは無い。アメリカも中国系の通信、華為(Huawei)などの通信機器、中国電信などのキャリアを禁止している。

東西冷戦時代は、国境をまたぐ人々の移動も少なく、直接会えない人との通信は、郵便や無線通信、電話・ファックス・テレックスのような感じだったと思う。新型コロナ禍の現在も人々の移動は少なく、また、インターネットサービスも中国の内と外で分断されるとすれば、一般市民の交流も無くなり、新しい冷戦が益々進んで行きそうだ。

取り敢えずは、LinkedInだけで繋がっている知人に連絡を取ってみることにしよう。

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