相乗りタクシー

2021/10/31

明日、11月1日、から全国で相乗りタクシーを解禁する、と言うニュースがあった。
今まで相乗りタクシーが禁止だったのは知らなかったが、確かに深夜のターミナル駅などで同方向に行く客を集めていたタクシーは怪しげだったので、厳密に言うと法令違反だったのかも知れない。

日本ではこのようにグレーな部分のある相乗りタクシーだが、海外ではもしかしたら一般的なのかも知れない。

韓国に遊びに行った時に、韓国人の友人にある観光地に連れて行ってもらった。
最寄りの地下鉄駅から行き帰りともタクシー。
帰りに駅までタクシーに乗っていると、途中で手を挙げている人がいた。我々が乗っているにも関わらずタクシーは停まり、その人を乗せて何事もなかったかのように再び走り出した。友人が言うには、韓国ではタクシーは相乗りができる。

中国・北京にいた2000年代初め、まだ地下鉄網が発達していなかった頃で、地下鉄駅から宿舎まで大抵はタクシーだった。駅前にタクシーがたくさん停まっているのは日本と同じ。
ある時、たまたま停まっているタクシーが少なく、乗り込んで行き先を運転手に告げると、知らないおっさんが「同乗させてくれ」と助手席に乗ってきた。少しムッとしたが、同じ方向だったので断る理由が見つからず、そのままタクシーは走り出した。後から乗ってきた人は、途中で降りたが、そこまでのメーター料金をしっかり払って降りて行った。
自分が降りるときには、メーターの料金は13~14元程度だったかと思うが、どうも納得できず、10元だけ払って降りた。タクシーの運転手はメーターを指しながら「違うだろ、足りないぞ」と言っていたが「同乗したんだからいいだろ」と突っぱねて降りたら、それ以上は何も言われなかった。
当時の北京で同乗のルールがあったのかどうかは知らないが、ルールがあってもみんなが守るとは限らないのが中国。こっちとしても、都合のよいように解釈して、合法的に(?)タクシー料金を値切ったことになる。

カナダでもタクシーの同乗をしたことがあるが、こちらは少し事情が違った。
「赤毛のアン」で有名なプリンス・エドワード島に行ったとき、空港の周りは広い駐車場以外何もないところだった。
「タクシーは電話で呼ぶように」と掲示があり、電話で呼んだのだが、我々と同じように仕事で来ていると思しきベトナム人が、やはり困っていた。聞いてみると、泊まるのは同じホテル。一緒にタクシーに乗ってホテルに向かった。

最後のケースは日本でもあり得ると思うが、来月(明日)からタクシーの同乗が合法化される。
新型コロナ以降、遠くに出かけることも少なく、タクシーにも乗らなくなったが、都心でもタクシーに乗る風景は変わるのだろうか?

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