デジタルと言う言葉

2021/10/11

10月10日と11日は、今年からデジタルの日になった。世界に先駆け、日本が世界で初めて制定したデジタルの日らしい。
何故、10月10日と11日なのか。予想通り、1010-1011と、0と1で表すデジタル符号にちなんで、と言う安易な決定である。
安易と言っても、日本の記念日は日付の語呂合わせが多いので、特に批判する程ではない。

デジタル(ディジタル)は英語では「digital」、「digit(数、桁数)の」と言うことになるかと思う。

一般人の日本人にデジタルという言葉が普及したのは「デジタル時計」の登場がきっかけだろうか。
セイコーのホームページによると、同社が1973年(昭和48年)に発売した6桁のデジタル腕時計が世界初とある。
昭和の終わりには「デジタルと言う言葉」はほとんどの日本人が知っていたのでは無いかと推測される。

今年発足したデジタル庁、その前身の組織が決めたのが「デジタルの日」と言うことだ。
デジタル庁やデジタルの日の示すデジタルと、昭和のデジタル腕時計のデジタルは、同じ言葉でも目指すところ、意図しているものは違っているはず。

新しい目標・目的に古い言葉を使う。
仕方のない事かも知れないが、言葉だけで分かったつもりになってしまうことが無いようにしたい。

デジタルの日に合わせて、ネット通販各社がキャンペーンを実施したり、「ネット常識力模試」を開催したりしている。
デジタル化推進が叫ばれているが、順調に進まない理由の一つは、個人個人のデジタル・リテラシー、デジタルと言う言葉に対する認識・理解の違いがあるのかも知れない。

デジタルの日が目指すデジタルと言う言葉も、以前書いたサービスやバリアフリーなどと同じように説明するのが難しい。

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