生栗と天津甘栗

2021/10/3

天高く馬肥ゆる秋

田舎から栗がたくさん送られて来た。

秋の味覚は色々あるが、栗もその代表の一つ。
久しぶりの生の栗、1個2個ならともかく、大量にあると皮を剥くのが一苦労。
栗ご飯や茹で栗などとても美味しいのだが、それは皮剥きと言う労働のご褒美か。

ランニングコースには所々栗の木が植えられていて、この時期になると栗の「いが」が落ちている。
走りながらパッと見る限りでは、中身は無くなっているので、早起きした散歩のお年寄りたちが拾って行くのかも知れない。

考えてみると、近年は栗を食べる、と言ってもレトルトや瓶詰めの甘露煮や天津甘栗のように皮の剥きやすいものばかりだった。

天津甘栗は、中国・河北省(天津や北京の周り)の栗を日本に輸出する際に、天津港から運ばれたから「天津」と言う呼び名が付いたと言われている。

新型コロナの直前、2019年12月に天津出張に行った時も、その話しは知ってはいたのだが、本当に天津甘栗は売っていないのか見てみたくなった。天津駅前の土産物店を覗いてみると、日本で売っているような天津甘栗は無かったが、「天津名産」と書かれた栗入りの点心(お菓子)は当たり前のように売られていた。
恐らく、日本からの観光客や出張者が天津土産として買って行ったからだと思うが、こうやって騙される訪問者は天津にたくさん来るのだろう。自分もしっかりと騙されて、会社の土産用に栗入りの点心を買って帰った。
「天津と言えば栗」と言うのは、もしかしたら中国でも少しずつ定着しつつあるのかも知れない。

まずは秋の味覚第一弾、栗を楽しもう。

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