後の祭り

2021/8/9

京都で例年7月に行われる祇園祭、今年も新型コロナの影響で山鉾巡行は中止された。
山鉾巡行はしばらく7月17日の1回だけだったが、2014年からは観光客の分散化と昔(1965年以前)に戻すと言うことで、17日の前祭(さきまつり)と24日の後祭(あとまつり)の2回になった。

この後祭が「後の祭り」の語源になったと言う説もある。

さて、東京オリンピックが昨日「無事に」閉幕し、今は「祭りの後」。
テレビやネット上ではまだまだ祭りの余韻に浸っているが、少しずつ日常を取り戻して行くだろう。

新型コロナが発生する前の2019年には、都内の企業に対して、大会期間中の都内の混雑を緩和する為、テレワークを推奨するような指示が出ていた。2019年夏にはテレワークの社会実験も試されたが、我が社は実施しなかったと記憶している。

今年のオリンピック期間中、個人的には、新型コロナの後遺症の為、会社に行くことは全く無く、電車に乗ることもほぼ無かった。期せずして完全テレワークになった。

オリンピックだけを切り出して見てみると、総体的に成功だったと言えるのだろう。
開会式や閉会式(どちらも観ていないが)や無観客への批判、「バブル」対策の不備など細かい(?)点では色々あったようだが、100%完璧なものなどあり得ない。

一方、オリンピック会場の「外」では、新型コロナ新規感染者の爆発的増加が報道されている。
「内」と「外」を明確に分けたがる現代日本では、オリンピックと感染者増は無関係、とされているようである。

東京オリンピックの「レガシー(legacy)」、日本語では「遺産」や「伝来のもの」。これから徐々に明確になって来ると思われるが、前回1964年の東京オリンピックでの東海道新幹線のように目に見えるものが無いので、違った形のレガシーになるのだろう。
新型コロナ感染者の今後の更なる爆発的感染増、医療崩壊がレガシーになることの無いように願うだけである。
そうなってしまっては「後の祭り」である。

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