病院の外国語
2021/8/6
新型コロナの後遺症と思われる症状が長引いているので、入院していた病院で念の為診察を受けた。
地域では中核の公立病院なので、外国人の患者も多いのだろう、少しだけ英語と中国語の注意書きもある。
診療時には問診がある。日本語ではある程度自分の症状は説明できるが、それでも、例えば「どんな痛み」かを相手に伝わるように説明するのは難しい。
そんな問診を受けながら、英語や中国語では無理だな、と思っていた。外国人が日本で病院に行く場合も同じだと思う。
SARSが騒がれていた北京(2003年3月ごろ)で病院に行った時の問診は英語、記憶にあるのは「呼吸には問題無い」と言ったことだけ。その時は食中毒で3日ほど38℃くらいの熱が下がらなかった。
上海で一泊だけ入院した時は、どうだったか記憶に無い。会社の同僚が通訳してくれたのだろうか。
そう言えば、中国では、自分の診察(ほとんどは日本人医師)や同僚・友人の事故や病気など自分以外の診療でも良く病院に行っていた。
医師の説明は全て中国語だった。その時は理解できていたのだろうか。今ではできない。
医療用語は、日本語と中国語は漢字で書けば似ている。
例えば、「胃」や「腸」「肺炎」などは同じ(中国の簡体字と日本の漢字は少し違うが)。
もちろん発音は全く違うが、知らない言葉ばかりの英語よりは、わかりやすい。
病院に行くのは、普通は自分または知人の病気や怪我、調子が悪い時である。そんな時に、普段でも難しい外国語での医療用語を用いたコミュニケーションは難しい。
今では、スマホなどでの翻訳・通訳アシストがあるので、少しは便利になっているが、外国での病気・怪我は不安が倍増する。