206ヵ国と23都市

2021/7/24

いよいよ東京オリンピックが開幕した。

いつものオリンピックと同じように開会式はしっかり観ていないが、いつもと同じように「世界には色々な国があるな」と改めて思った。

是非は別として、この新型コロナ禍これだけ沢山の国や地域の人々が一同に会するのは凄いこと。
これで、日本や世界の一般の人々も大勢で集まることへの心理的な障壁が無くなったのでは、と感じる。良いか悪いかは別だが。

入場順は「あいうえお」順だったが、最後は開催国の日本。206番目だったと言う。
206の国と地域、団体が参加したことになる。難民や「しー・おー・あーる」(C.O.R.=Comite Olympique Russe / ロシア・オリンピック委員会)など国として参加できなき人たちもいる。

ほとんどの国・地域は行ったことも無く、恐らくこれから行く機会も無さそうである。

一方、オリンピックの開催地は「都市」。歴代の開催地は、日本やギリシャ、とは呼ばれずに、東京やアテネ、として記憶にも記録にも残る。

それに反して、入場や表彰は「国や地域」単位。
どうしてなんだろう?
確かに「東京の選手がメダル〇〇個」「〇〇町の選手が入賞」と言うのはあまり現実的では無い。

国や地域単位となっている為、国籍変更する選手も沢山出てくる。
選手にとっては、元の国籍だと参加できなかったかも知れない大会に、別の国籍になって参加できる、と言う「メリット」もあるが「何だかなぁ」と思ってしまうこともある。
国籍変更が全て悪いと言っている訳では無いが、その動機次第だろうか。

さて、今回の夏季オリンピックは、1896年の第1回アテネから数えて32回目。
第一次、第二次の2度の世界大戦で3回が中止になっているので、開催されるのは29回目。

同じ都市で複数回開催されているので、開催都市数は23、開催国は20(1936年のベルリンと1972年のミュンヘンを同じ国だとカウントすると19ヶ国)。
これくらいの数だと、全都市行くことも不可能では無い。

東京はその23都市のうちの数少ない一つ。
複数回の開催は、6都市目。
今までだと、素直に名誉なことだ、と喜ぶだけだったのが、今回のオリンピックは色々と考えさせられる。

いずれにしても、アスリートには罪は無い。
普段通り、普段以上のパフォーマンスを発揮してもらいたい。

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