イングランドの社会実験 集団免疫

2021/7/19

新型コロナ対策として実施されて来たロックダウンなど多くの制限が、今日(現地時間7月19日)から英国イングランドで解除される。まだまだ感染者の増加は収まっていない中での決断であり、当然賛否があるが、政権の意志として潔い。

イングランドではワクチン接種が進んでいることもあり、
・ 成人10人の内9人は抗体を持っている。
・ それでも1日5万人以上の感染者が出ており、ジョンソン首相自身も濃厚接触者として自主隔離を求められる状況。
・ 夏の終わりには新規感染者は1日10万人に達するが、ワクチンのおかげで重症者はそれほど増えない。
との見込みにより全面解除に踏み切ったようだ。

懐疑的な意見としては、イングランドが新型コロナの集団免疫獲得を目指した壮大な社会実験を開始した、と言う見方もある。
確かに、国民を被験者として、失敗すれば国民から大きな批判を受けるが、その覚悟を持って宣言している。

イギリスと同じ島国である日本、政治体制などをイギリスから学び真似をして来た日本。
水際対策もバブル方式も機能していないように思われる東京オリンピック開催。こちらも壮大な社会実験と言う意味では同じ。

大きく違うところは、大会トップや政権は、根拠無く成功すると主張し続けるだけで、国民の指示を得られていないこと。

日本もイングランドを見習ってオリンピックを利用した集団免疫獲得を目指しているのかも知れない。
ただ、失敗するかも知れない「実験」である、と言うことはおくびにも出さない。
日本国民の特性を考え、失敗するかも知れない実験と言うことが言い出さないのか、それとも本当に失敗しないと思い込んでいる非科学的な思考の持ち主なのか、どちらなのだろう?

実験と言うのは当然失敗することもあり、失敗から学ぶのも大きな意義。
組織のリーダーの覚悟と情報発信力が問われる。

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