飲酒運転が当たり前だった時代

2021/7/6

千葉県八街市で飲酒運転による痛ましい交通事故が起きた。飲酒運転による取締りや罰則が徐々に厳しくなり、交通事故自体は減少しているのは確かだ。

昔は、飲酒までは行かなくても酒気帯び運転はある意味当たり前だった。

いつだったか親の家の棟上げ式があった。簡単なつまみとアルコール類で近所の人や工務店の人などが集まってちょっとした宴会をした。アルコールの量はそれほど多くは無かったと思うが、その中の一人は宴会が終わった後、小型の重機(クレーン車だったと思う)を運転して帰って行った。
聞くと棟上げなど宴会の時はいつもアルコールを飲んで、当たり前のように重機を運転して帰る、とのことだった。

学生時代に南の島に行った時、民宿のおじさんが車で島を案内してくれた。ドリンクホールダーには缶ビール。島に一人だけいた駐在さん(お巡りさん)にも缶ビール片手に、何事も無いように挨拶していた。
基本的にはサトウキビ畑しか無い島、道路も砂利道でスピードも出せないので、ビールを飲みながら運転しても、あまり事故が起きるとは想像できない島だったが。

今ではアメリカでも飲酒運転は厳しく取り締まられるようになったが、以前は結構いい加減だった。
フリーウェイで捕まっても、道路の白線を真っ直ぐ歩ければ大丈夫だと言われていた。捕まったことは無いので確かな情報では無いが。
つまり、どこかに行って飲食をしてホテルに帰る、と言う時は大抵は酒気帯び運転だった。

一度、取引先の人の自宅で飲んでいて、帰る時に缶ビールを持って車に乗ると「飲みながら運転するのはダメだ」と叱られた。「ホテルに帰ってから飲むんだ」と言うと「それならいい」と言われたことがあった。
余程の都会でも無い限り、アメリカの路上、特に夜は歩行者はいないので、その点は日本に比べると運転は楽だったが、今から考えると恐ろしいことをしていた。

数年後には、飲んでいても目的地だけ入力すれば車が自動で運転してくれて自宅まで送り届けてくれる、と言う時代が来るかも知らないが、それまでは飲むなら乗るな、である。

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