精神の不調2 ハバナ症候群

2021/6/5

前回に続き、精神の不調に関するお話し。

数年前にキューバ駐在のアメリカやカナダの大使館員の多くが原因不明の頭痛など身体的・精神的不調を起こした事件があった。その後、在中国のアメリカ領事館員なども同様の症状が出たと言う。

特定の場所だけで、複数の人々が同じような症状を起こすことは時々ある。
現代社会では、壁紙に含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質よる「シックハウス症候群」、水道水に含まれる化学物質や病原菌による体調不良などがある。

最初のキューバでの事例では、これらの原因も探られたようであるが、該当せず、しばらくは原因が謎だった。現在では、マイクロ波による人為的な攻撃が有力視されている。

英語では通称「Microwave(マイクロウェーブ)」と呼ばれる電子レンジ。
電子レンジはマイクロ波を用いて、食品の分子を振動させて温める。
水に濡れたペットを乾かすために、電子レンジに入れて加熱した、と言うニュースも昭和には時々あった。マイクロ波により、動物の身体の分子も振動し、必要以上に温まる。もちろん生きていけない。

電子レンジは、人体に有害なマイクロ波を金属の箱に閉じ込め、前面のガラス窓にはマイクロ波がほとんど通らない「網」を張り、マイクロ波が外に漏れないようにしている。恐らく微量のマイクロ波は外に漏れると思われるので、調理の度に電子レンジの窓から食品を見つめ続けるのはやめた方が良いと思う。

さて、そんなマイクロ波であるが、遠くから人体に向けて照射すると、人命に関わらないまでも、体調や精神の不調をきたす程度の害を及ぼすことは十分に考えられる。
大使館員たちの不調が最初に見つかったキューバの首都の名を取り、この現象は「ハバナ症候群」と呼ばれている。

ところで、中国に住んでいた時には自分も似たような症状があったのだが、当時は電波や音波による人体への影響に関する実験がなされていたのでは、と少しだけ疑っている。

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