精神の不調

2021/6/4

適応障害や鬱など精神的に弱っていることをカミングアウトする人が大きなニュースとなった。
人気女優と世界的なテニスプレイヤー。

身体の病気は、周りからの理解も得られ、患者本人も治療や投薬への対応は比較的積極的に行えた。
しかし、精神の不調については、必ずしもそうとは言えない場合が多かった。

身体の病気にも鼻風邪程度の軽いものから、もっと深刻な病まで種類も程度も色々ある。
精神的な病にも軽症から重症まであるだろう、と言うのは容易に想像できる。

現代の都会に暮らす人々は、もしかしたら大多数が、軽い精神的な不調になることは年に数回はあるのかも知れない。軽い風邪程度であれば(少なくとも新型コロナ以前は)医者には行かずに治っていただろうから、軽い精神的な疲れについても同様だろう。
大きな違いは、鼻風邪だと栄養を摂ったり、早めに寝たり、もしかしたら市販の薬を飲んだり、とそれなりに自分でケアして回復に努めるが、精神的な不調はそうでは無いことだろう。
風邪は万病のもと、と言われるが、同じことが精神的な軽い不調にも言える。

自分も中国にいる時に、頭痛や軽い目眩に悩まされ、睡眠も不足していたが、今から考えると鬱や適応障害の一種だったのかも知れない。

深田恭子さんや大坂なおみさんのカミングアウトで、これら精神的な不調にもスポットライトが当てられ、似たような症状で苦しむ人たちへの理解が進むことを期待したい。
また、それら不調に悩む人も早めのケアで重症化する前に回復できるような環境になって欲しい。

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