政治と天災 II

2021/6/2

新型コロナ対策の優等生と言われて来たベトナムや台湾でも新規感染者が増えて来ている。感染性の高い変異株が理由だと思われる。
両国とも都市のロックダウンに近い対応を素早く採ったことから、日本やインド、マレーシアのようなひどい事態になる前に収束はするだろう。希望的観測ではあるが。

台湾では、水不足も深刻な状態になっている。
台湾の真ん中にある観光名所・日月潭の貯水率も30%になったと言う。一部自治体では時限的ではあるが断水も実施されているようだ。
水不足は農業への影響ももちろん、世界トップ、約20%のシェアを誇る半導体生産にも大きな影響を及ぼしている。水不足の原因は、昨年2020年に台湾に上陸した台風が無かったからだと言われている。
日本と同じく島国である台湾は、雨水は台風に頼る比率が高いようだ。

強い台風も天災だが、雨をもたらす台風が無いのも天災と言える。
新型コロナの感染者増と水不足は蔡英文政権にも打撃を与えている。
報道されているように、台湾では新型コロナ・ワクチン接種が進んでいないことも原因。感染の封じ込めに成功したこともあるが、ワクチン購入を他国に邪魔されたと言う報道もある。

先日も書いた(→こちら)が、時の政権が悪政を行うと天災が起きると言う説がある。

今回の台湾は、天災が理由で、政権が試練を迎えている。どちらが「因」でどちらが「果」か分からないが、政策と天災には関連があるのは全くの間違いとは言えなさそうだ。

それとも、先日テレビでも放映されたアメリカ映画「ジオストーム(Geostorm)」のように、どこかの国が世界の天気を操っているのだろうか?

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