コカ・コーラの瓶

2021/5/30

使い捨てのプラスチック容器を廃止し、耐久性のあるステンレスやガラス容器に変え、容器の再利用を促進すると言う動きがあるようだ。考えてみると500mLのペットボトルが日本で使われ出したのは1996年。平成8年。
それまでは、プラスチックゴミの廃棄を増やさないために、ペットボトル入り飲料は1L程度以上の大きな容器に限られていた。500mLペットボトルが解禁されたのはリサイクルの方法が確立されたからと言う。
確かに、駅やスーパーにはペットボトル回収専用のボックスがあり、回収されたものは溶かして再利用されるのだろうが、それでも道端に飲み終わったペットボトルが捨てられていることは良くある。

500mLペットボトルが世に出る前、例えばコカコーラは缶はもちろん有ったが、ガラス瓶も多かった。
平成生まれの人には想像出来ないかも知れないが、ガラスボトルのコカコーラは自動販売機でも売られていた。自販機で買ってすぐに飲みたい人は、自販機に付いている栓抜きで王冠を開けて飲むことができるようになっていた。
瓶は回収されてリユース。
コカコーラはどうだったか覚えていないが、一部のガラス瓶は店に持って行くと、いくらかの現金が還って来た。5円とか20円とかだったかと思うが、子供にとっては貴重な小遣い源だった。

最近のリサイクル容器への流れは、ガラス瓶リユースと同じ。昭和回帰と言える。
もっと言えば、恐らく18世紀〜19世紀にかけての産業革命以前は、自然のものを上手く利用して、現代の言葉で言うエコな生活は当たり前だったはず。
今更その時代には戻れないのかも知れないが、昔に学ぶものも沢山あるに違いない

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