技能実習生
2021/5/26
新型コロナ前には色々な業種で労働力不足が叫ばれ、訪問していた多くのメーカーでは技能実習生を受け入れていた。
聞いた範囲では、ベトナムやインドネシア、フィリピン辺りが多かった。
それら実習生は原則として3年経てば帰国する。
もちろん、日本と母国の間に飛行機が飛んでいれば、の話である。
新型コロナの影響で、多くの国との間の定期航空便が休航または減便されている。普通に航空券を買って帰国、と言うのが叶わない人も多いと聞く。帰国者専用のチャーター便は飛んでいる場合もあるので、運が良ければ帰国できた人もいる。
帰国できない人には、技能と意志があれば、特定技能実習生と言う資格で2年間の滞在延長はできる。
最近、ランニングと言うか散歩コースの近くに、アフリカ系の若者を見かけることがある。
農場で働いている、と言うと聞こえは良いが、家庭菜園程度のところで一人で作業をしている。
雇用形態はともかく、雇われているようには見えるのだが、余りにも付近の光景にはそぐわ無い感じがしている。もしかしたら、雇い主は他にも大きな農場を持っていて、時々家庭菜園の手伝いもさせているだけかも知れないが、見かける限りではその若者はいつも一人で、働いている。
外見だけで判断してはいけないのではあるが、恐らく日本以外の土地で生まれ、一人で日本に来ているのだろう。新型コロナの影響で帰国できないのか、それとも元々の予定通り、まだ日本に滞在しているのかは分からない。
少なくとも自由に帰国できない状況にある国内にいる外国人たち。新型コロナで行動が制限されている現在、たまの休みの日に同郷の知人と会って母国語で情報交換、憂さ晴らしと言うのも難しい。
異国の地で不自由な生活を送っている人が日本にはたくさんいらっしゃるのだろう。
せめて、日本の生活を楽しんで欲しい。