中国・山岳ウルトラマラソンの事故

2021/5/25

中国・甘粛省の山岳コースで行われたウルトラ・マラソン・レースに参加していたランナー20人が亡くなったと言うニュースがあった。悪天候による低体温症などが原因のようだが、天候悪化に対する注意喚起を十分にしていなかったなど、運営者側に問題があるとの報道もある。

今回に限らず中国からのニュースを見ていると、中国に対する不信感が募るニュースも沢山あるが、大きな理由の一つは「人の命や財産を軽視している」のでは無いか、と言う懸念だと思う。
炭鉱を初めとする鉱山の崩落事故は毎年のように報じられている。救出された場合はニュースになるが、そうで無い場合は、閉じ込められた作業員がどうなったかと言う報道は日本ではされないことも多い。
中国で事故が起きた際の犠牲者数は、35人で報道するのが常、と言う嘘か真かわからない噂もある。

また、最近は国際社会を巻き込んで騒動になっている新疆綿、こちらも、ウイグル人の文化を含む財産をないがしろにしている、のが背景にあるのだろう。

いずれにしても、政権中枢部の権益や威厳を守るために、庶民の命や財産は二の次、そこが今の中国と言う国に対する不信感と言うか不安感のもとなのだろうか。

一般庶民にとって、国に期待することは、生命と財産の安全を守ってくれること、が恐らく最重要事項だと思う。
そのほか、色々な不平不満はたくさんあるが、すべて生命・財産が守られていると言うのが大前提になる。生命・財産を守れなければ、国内から不平不満が噴出し、多くは国際社会からも非難される。
最近では、自国民に攻撃を加えるミャンマーやガザ地区のパレスチナ人に攻撃を加えていたイスラエルなどが一例。

もちろん、生命と財産の安全を守ることは日本政府にも求められる。
現時点での生命に対する一番の脅威は、やはり新型コロナウィルスとそれに関連して引き起こされる飲食、旅行業界などの崩壊。新型コロナを抑えると言いながら、国境での水際対策は緩く、国内の感染対策も掛け声だけ。
日本国民の生命・財産をしっかり守れない政府は、国内外から批判されて当然だと言える。

少なくとも、今の日本には政権批判をしても拘束されないと言うのは、救いであるが。

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