コーンビーフ
2021/5/22
先日、取引先に行った時、ワインを飲ませてもらった。
飲食店での酒類提供が禁止されていて、外では会議・接待ができない中、事務所内でのワイン提供は一応OKと言うことで「マスク飲み」だった。
因みに、我が社では会議室などでのアルコール摂取は、新型コロナ禍以降だと思うが禁止されている。
ほとんどツマミ類は無く、ワインだけだったが、どう言う話の流れだったか「このワインを飲みながらコーンビーフ食べたいな」と同僚が言い出した。
日本ではコーンビーフと言うと缶詰。
薄く切って焼いたり、小さいほぐして色々な料理に使ったり、と言うイメージが強い。
随分前のアメリカ出張中に「今日はセント・パトリック・デイ(St. Patrick’s Day)だから、アイルランド料理を食べに行こう」と誘われたことがある。
当時は、セント・パトリック・デイは初めて聞く祝日だったが、アイルランドのお祭り。
アイリッシュと言われても良くわからないので、メニューは連れて行った人にお任せしたら「ここの名物はコーンビーフ(Corned Beef)だ」と言われた。
頭の中にはコーンビーフの缶詰が無数に浮かんできたが、ものは試しだと思い言われるままにオーダーした。
料理が運ばれてくるまでは、コーンビーフの缶詰しか思い浮かばず、何でも大きいアメリカなのでコカ・コーラの500mL缶くらいの大きさのが出てくるのか、くらいしか想像できなかった。
実際に、食事が出てくると想像とは全く違い、少し小さめのステーキ。日本で言うと仙台の牛タンくらいの大きさの薄切り肉をグリルしたものだった。良い意味で想像を裏切られ、付け合わせの炒めたキャベツと相まって美味しかった。
缶詰では無いコーンビーフを食べたのは、その時一度だけなのだが、日本ではなかなかお目にかかれない。
新型コロナ禍で、限り無く飲酒量がゼロに近い中、久々に赤ワインを飲みながら、そんなコーンビーフを思い出した。