生活必需品
2021/5/14
緊急事態宣言発令中の地域では、有観客のイベント等は中止され、飲食店以外にも生活必需品を販売する店舗を除き休業している店が多い。生活必需品の解釈が難しく、デパートなどでは戸惑いが出ていると報道された。
生活に必要なものは昔から「衣食住」と言われている。
「食」に関しては、誰もが間違いなく生活必需品だと認める食材や弁当類をはじめとする「中食」、テイクアウトなどと言うところだろう。
「衣」も比較的わかりやすく、着たり履いたりするもの。
これは生活必需品だとは思うが、高級なパーティ用のフォーマルやドレスなどは生活必需品とは言えないかも知れず、線引きは難しい。
「住」、これは当然必要だが、毎日買ったり、借りたりする必要は余り無いので、「不要」では無いが「不急」かも知れない。
さて、これらに含まれないもの。
代表的なものとしては家電製品などがある。
実際、緊急事態宣言下の京都に住む父親が、電球が切れた(恐らく白熱電球)ので買いに行こうとしたら、電器店は閉まっていた、らしい。電球はホームセンターなどにも売っているが、ホームセンターは密、大混雑だったらしい。
もう少し考えてみると、電子レンジや炊飯器、冷蔵庫など「食」に欠かせない家電製品も沢山ある。
洗濯機やテレビ、スマホなども現代生活には必需品。
新規に買うばかりで無く、たまたま壊れてしまって買わなくてはいけない状況もあり得る。
この場合は「不急」では無く急を要する。
電子レンジや冷蔵庫が無いと、食にありつけない可能性も出てくる。
何でもかんでも閉店・休業にすると、文字通り生きていけない人が出てこないとも限らない。
ちなみに、京都では図書館や本屋も閉まっていたらしいが、これらは「有観客の娯楽イベント・店舗」に該当するのだろうか?
本はネットで買うのが当たり前なので、実店舗や図書館は不要と言う判断なのだろうか?