職住分離の生活圏
都会、特に東京圏に住む人は、住居と職場が離れている人が多い。
平均の通勤時間は、感覚としては1時間前後だろうか。つまり「生活の場」は2箇所あることになる。
一般的には、夜は家、昼間は職場。
昼間は仕事以外にも職場近辺で行う活動もある。
一番わかりやすいのは昼食。
以前、アメリカの田舎町に出張に行った時、出張先の会社の隣にあるデニーズで、その会社の人とランチを食べたが、その人は自宅がすぐ近くにあり、奥さんが庭の芝刈りをしているのが見えていた。「妻が自宅の庭の芝刈りをしているところを見ながらランチを食べるのも不思議な気分だな」と言っていた。普段は、自宅に帰ってランチを食べていた。
東京近辺では、昼食のために自宅に帰るのはほとんどいない。
ランチに限らず、夕食や買い物なども会社の近くと言う人も多い。もう少し頻度の低い、理容・美容やエステ、医者も会社の近く、と言う人もいる。
まさに、自宅では平日は寝るだけ。ほとんどの活動は、会社の近く。
それが、昨年来の在宅勤務の拡がり、特に、緊急事態宣言下の今は、会社近くでの活動が減り、自宅近くに変わった人も多いようだ。
いつも行く理容店の人も「今年も連休中は緊急事態宣言で、お客様が増えて欲しい」と言っていた。理容・美容や医院・歯科医などは、大抵は行く場所が決まっているので、新しく探すのは少し億劫。
それでも、それらの施設に行くためだけに会社の近くまで行くのも、それはそれで面倒。こんなところにも新型コロナで変わる生活パターンがある。