オーディオブックと速読

2021/4/27

最近は出勤時に電車の中でオーディオブックを時々聞いている。

文章を読むのと、聞くのではそれほど大きな違いは感じ無いが、文字だけでは伝えるのが難しい内容もある。
例えば、普通の書籍を想像してみると、写真や挿絵、グラフや表など文字以外の情報もそれなりにある。これらはオーディオをブックでは読まれない。
数字を示すデータの説明などはやはり目で情報を得た方が早くてわかりやすい。
テレビのドラマなどで、目の不自由な人向けの副音声による場面説明などもあるが、これらもやはり写真や動画など目から得る情報と比べると情景を理解するのは難しそうだ。

動物が餌を得るような場合や危険を回避する場合には、臭覚や味覚、触覚なども大事だが、現代生活に必要な情報を得るのは、やはり目と耳の二大器官。
その中でも目は、やはり一瞬で多くの情報を得ることができる優れた器官。
現代人はもしかしたら目に頼り過ぎた生活をしている感じもするが、世の中の仕組みがそうなっているのである程度はやむを得ない。

そんな中、オーディオブックを聞いていると、眠ってしまうことも良くあるが、一生懸命聴いている時は、普段働かない脳が動いている、と思われる。

もう一つ気付いたのは、朗読スピードを変えられるソフトも多いが、1.5倍速や2倍速で聞いても慣れれば聞いて理解できること。速度を上げた直後は、早過ぎて着いて行けないと感じるが2〜3分もすれば慣れる。5倍速や10倍速などに対応できるソフトはそうそう無いので、普通の人がどれくらいの速さまで理解できるのか分からないが、訓練して慣れれば相当速くても大丈夫そうに思える。

そう考えると、時々目にする色々な速読メソッドについても、慣れれば普段の2倍や3倍程度であれば、誰でも達成できそうである。5倍、10倍になるとハードルが上がるだろうが、適切な訓練で慣れれば対応できるかも知れない。

問題は、聞く方は、相手(オーディオブックなど)が速く話すのに着いて行けば良い受け身なのだが、目で字を追うのは自分の意思でスピードを上げる必要がある。いくらでも「サボれる」と言う欠点がある。

同じ時間で沢山の本を読めれば面白い(本代は嵩むが…)。

ただ、最近は一冊の本を読み終わるのに何ヶ月もかかってしまうと言う、根気の問題が大きい。
速読は別として、どこにも行けないゴールデンウィークは、普段挫折しがちな読書を真面目にやってみよう。

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