周回遅れの交通違反・反則金

2021/4/26

交通違反の反則金が振り込みで支払えるようになると言うニュースがあった。

優良ドライバー(?!)の自分は、反則金を払ったことはほとんどないが、いまだに金融機関の窓口で支払わなければいけないのは知らなかった。
確かに、学生時代にはオートバイのスピード違反の反則金は郵便局に行って支払った記憶はあるが、令和の今でも同じだとはある意味驚き。

報道によると6月28日から振込ができるようになると言うが、対象は島根県と秋田県だけ。
どこの国?いつの時代?と疑いたくなる程の仕組みである。

数年前にカナダに行った時に同行者がレンタカーを借りてくれた。レンタカー返却日の朝に車を停めたホテル横の駐車場に行くと、時間外駐車(駐車違反)の反則切符がワイパーに挟まれていた。その日、レンタカーを返す時に聞いてみると「インターネットでアクセスしてクレジットカードで払えば良い」とのことだった。ネットさえ繋がれば、世界中どこにいても支払いができる。同行者は問題無く支払いはできた、と言っていた。

これが、日本のように金融機関の窓口で支払わなければならないとすると、恐らく支払いはできていない。フライトまでの時間も無く、金融機関が開いている時間に、知らない土地で適切な金融機関に行くことも外国人にとっては簡単では無い。もしかしたらレンタカー会社から反則金+手数料等の請求が後から来たのかもしれない。

因みに、カナダで交通違反をとられたその人は、その後オーストラリアでレンタカーに同乗していた時にスピード違反で罰金の通知を受け取ったらしい。自動でスピード違反が検知され、運転していた別の日本人にメールで違反・反則金の支払い依頼が来て、クレジットカードで支払い。

クレジット払いは当たり前のことかと思っていたが、日本ではクレジットカードはおろか、振込もできない、とは周回遅れも甚だしい。

新型コロナ前は、インバウンドだと浮かれていた日本、レンタカーを借りる外国人も多かった。外国人旅行者が交通違反を犯した場合はどうすればよかったのだろう?

外国人も車を運転するなど想像力の欠如なのか、システム対応に対するスピード感が足りないのか、はたまた技術力が無いのか。日本の現状を改めて憂いてしまう。

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