I am a man. 日本人の英語

2021/4/24

先週は外国人の日本語を書いた(→こちら)ので、今週は日本人の英語。

ロサンジェルスで日系アメリカ人に「日本人の英語はイギリス人みたい」と言われたことがあった。そんなことを言われたのは後にも先にもその時一回限りだが「硬い英語」と言うことらしい。
確かに、昭和の英語の教科書はイギリス英語を基準にしていたらしい。
初めて会う時の挨拶は教科書では“How do you do?”だったが、少なくともアメリカではそんな挨拶は聞いたことが無い。

と、そんな硬い英語の話題を書くつもりでは無かった。

ある日本の客先で仕事をしていた時に「適当な時に休憩室に行って休んでください」と言われたので、一緒に仕事をしていたアメリカ人に“rest room”に、と言うと大笑いされた。言ってすぐに自分でも可笑しさに大笑いしたのだが「休憩する」は“rest”でも、休憩室はrest roomでは無い。Rest roomはもちろんトイレ。
まあ、笑える間違い、だと自分では思っている。

それよりも笑った、と言うか唖然としたのが、アメリカのホテルにチェックインする時のフロントでの日本人出張者のやり取り。
チェックインするには少し早めの時間だったようで、敢えてカタカナで書くと

「ユア ルーム イズ ノット レディー イェット」
「ノー、アイム ナット ア レディー、アイ アム ア マン」
「ハ?ユア ルーム イズ ノット レディー」
「イエス、アイ アム ア マン」

漫画では無い、れっきとした実話。やはり分かりにくいので、
“Your room is not ready yet.”
“No, I’m not a lady, I am a man.”
“Huh? Your room is not ready.”
“Yes, I am a man.”

RとLの区別のつかない多くの日本人には何となく光景が目に浮かぶだろうが、ladyとreadyはLとR以外にも全く違う発音なので、フロントの人から見れば何故「俺は男だ」と叫んでいるのか全く分からなかったに違いない。可哀想なフロント係である。

失敗を恐れて無口になるより、勇気を持って声に出すのが、外国語に慣れるコツ。

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