空港のセキュリティー
2021/4/20
成田空港と羽田空港が、「Face Express」と呼ばれる顔パスで国際線の飛行機に搭乗できるの実証を開始した。
今年になってから、国際線は言うに及ばず、国内線の飛行機にも一度も乗っていない。
一昨年までの数年は年間30回以上は乗っていたので、昨年の新型コロナ以降はやはり異常。
飛行機と言うとセキュリティーチェックが面倒たと言う人が多い。多い、と言うよりもほとんどの人がそう思っていることだろう。安全のためには仕方の無いことなので、もちろん喜んで協力するのだが、2001年の9.11以降急に厳しくなったのは多くの人が認識されているだろう。
自分としては、海外の空港で多少腹立たしい目に遭ったことはあるが、今までそれ程大きなトラブルには遭遇してはいない。単に忘れているだけかも知れないが、
9.11以前は、持っていたペットボトルを一口飲んで見ろ、だとか、ノートパソコンの電源を入れてみろ、ペン類は何か書いてみろ、と言うのが多かった。爆薬や凶器類をこれらに模して持ち込むことがあったからだろう。
最近は、全身スキャン装置なども増え、また、飲み物は一切持込み禁止になったので、面倒な指示を受けることは減った。単に面倒な手順に慣れて、予め準備しているので面倒だと思わなくなった可能性もある。
一昨年だったか、アメリカの国内線に乗った時、前に並んでいたアメリカ人のおばさんが手荷物検査で引っ掛かっていた。用も無いのに後ろに並んでいた自分に向かって「全くセキュリティーチェックは面倒よね。いちいち荷物を止めてチェックするなんて」と独り言とも話しかけるともつかない言葉を話していた(日本語訳は筆者)。危険な感じはしなかったが「何か怪しいものを持ってるんじゃ無いのか…」と勝手に疑っていたのだが、セキュリティーの係員が荷物の中から見つけたのは、レストランのナプキンに包まれたシルバーウェア 一式(フォーク、スプーン、ナイフ)。件のおばさんは「あら、こんなのが入っているなんて知らなかったわ。要らないわ、捨ててちょうだい」と悪びれずもすせずに言いながら、バツの悪そうな顔でチラリと自分に目配せをしていた。自分は「やっぱりな、どこの国にもこう言う人はいるんだな」と思った。
これが、買ったばかりの高級セットだったらさぞ悔しいだろうが、レストランから盗んで来たものは没収されても仕方が無い。飛行機に乗る時はくれぐれも盗品を持ち込まないようにしましょう。
あ、その前に他人のものを盗んではいけません。