片思い 日本とアメリカ
2021/4/19
菅総理大臣の訪米は、バイデン大統領が対面で会談する初めての外国首脳だとして、日本のメディアで連日時間を割いて報道されていた。
例によって、アメリカCNNでどう報道されているのか確認してみたが、自分が視た範囲では全く触れられていなかった。たまたま視た時間帯が悪かったのだとは思うが、ニュース番組の主要ニュースは:
・インディアナポリスのFedEx施設での銃撃事件と今年になってから頻繁する銃犯罪
・イギリス王室フィリップ殿下の葬儀
の2つだった。
日本にとっては、アメリカ大統領との会談は外交上の最重要事項だが、アメリカから見ればそこまでは重大なニュースでは無いと言うことだろう。
世界を俯瞰的に見て外交を進めるアメリカと、アメリカだけを見て(少なくとも最重視して)外交を進める日本との違いが大きいのだろう。
さて、アメリカに対しては日本の片思いだが、世界的に見れば日本が片思いされている例もたくさんある。
例えば、お隣の韓国は、日本が好きか嫌いかは別として、日本の態度に対していちいち反応してくる。日本から見れば、アメリカ(もしかしたら中国も)以外のその他多くの国の一つと言う感じ。もちろん、地理的にも文化的にも近い国なので、それなりに気にはしているだろうが、いちいち韓国の一挙手一投足を気にしているとは、一部のマスコミを除いては無いように思う。
他にも、軍事クーデターで苦しんでいるミャンマーの一般市民やアメリカから制裁を受けているイランなど日本に片思いの国々はたくさんあった。
ただ、日本が真面目に相手にしない間に、それらの国々の関心は金銭的な援助だけはしてくれる中国に向かい始めている。
このブログで時々書いているが、もっと世界に眼を向けよう。