福島原発と中国 – 情報の透明性
2021/4/14
昨日、東京電力福島第1原子力発電所にたまる処理水を海洋放出することに決めたとの報道があった。案の定近隣諸国からは猛反対されている。
中国製の新型コロナワクチン、効果は50%程度と言う記事があった。中国政府が言及したが、すぐに否定したとのこと。
話は変わるが、先日、ある業界の調査をしている会社の調査員と話す機会があった。その業界のある製品に関する世界の動向を教えて欲しい、との内容での面談だった。
自分が知っている内容は全てアメリカのメーカーから聞いた内容なので、個人的に知っている知識では無いが、取り敢えずその範囲で話はした。
ただ、他の多くの産業同様世界の中心は中国。中国の動向だけは分からない、と話すしか無かった。
業界にもよるだろうが、インタビューを受けた製品については中国製品の活躍地域は、中国国内のみと思われる。欧米や日本ではあまり聞かず、製品や業界情報が伝わってこない。
日本人が(自分だけかも知れないが)、中国や一部の中国製品に不安を抱くのは情報が出てこないから、と言うのが大きな理由の一つ。
冒頭に書いた福島原発、こちらも充分に情報公開されているとは余り思えない。
隣国が文句を言うのもやむを得ない。日本人、特に、福島沿岸の人たちが反対するのも当然だろう。
そんな中、昨日のニュース番組で、新型コロナ対策で一躍有名になった台湾のIT担当大臣、オードリー・タン氏のインタビューが放映されていた。台湾の方針は、「徹底した透明性(radical transparency)」だと強調されていた。
福島原発と中国製ワクチン、台湾の方針と言う話題にほぼ同じタイミングで接し、他者、特に、国を信頼できるかどうかは、情報の透明性が大事なんだろうと納得した。