マスターズと男女間格差

2021/4/13

先月3月31日に世界経済フォーラムが公表した「ジェンダーギャップ(男女格差)リポート」で、日本は156カ国中120位だったと言う。世の中を見ていると確かに、男女格差はまだまだ大きいな、と感じる。

さて、全く話は変わるが、昨日(日本時間4月12日)の朝には、ゴルフ界から嬉しいニュースが飛び込んできた。
松山英樹選手のマスターズ優勝。
ゴルフにはそれほど興味が無いが、日本人男子で初めてメジャー大会を制覇したと言うのは、やはり大きなニュース。海外メディアの日本語版でもトップニュース扱いが多い。
海外メディアのニュースを読んでいると、日本人女子は、2019年に渋野日向子選手がメジャー大会初出場初優勝の偉業を成し遂げているが、それを遡ること約40年、樋口久子さんが1977年にメジャー制覇をしている、と伝えている。

2000年以降のスポーツを独断と偏見で見てみると:
サッカーは女子(なでしこジャパン)が2011年にワールドカップで優勝。
男子の最高順位はベスト16(2002年日韓、2010年南アフリカ)。

オリンピックのマラソンでは、2000年のシドニーで高橋尚子さんが、その次の2004年アテネでは野口みずきさんが、金メダルを獲得している。
男子では、1936年のベルリン・オリンピックで当時日本統治下にあった朝鮮の孫 基禎さんが金メダルを獲って以降マラソンの金メダリストは出ていない。

全てのスポーツを調べた訳では無いが、感覚としてはスポーツ分野では日本人女子も活躍しており、男女間格差はそれほど無い、と言うか女子の方が世界的には上位にいるような感じがする。

実際、先ほどの世界経済フォーラムが公表したジェンダーギャップリポートでは、日本も教育、健康分野では男女間格差はほとんど無い。圧倒的に格差の大きいのが政治の世界。経済分野も同様。

色々な面で世の中を動かしている政治・経済、この分野の男女間格差が大きいと言うことは、今の日本は片肺飛行。
逆に言えば、改善できるポテンシャルはまだまだ大きいと言うことになる。

まずは、日本国民としては日本人の世界での活躍を素直に喜ぼう。

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