AI と 7歳の女の子
2021/4/9
ネットショップを利用して何か購入すると、類似製品に関するお知らせメールがこれでもか、と言うくらい送られてくる。
品物にもよるが、一度買ったものは、消耗品や食品以外は、余程それに不満だった場合を除いては、類似品は不要である。大抵は、一つ有れば用は足りるものである。
買う前に、これにしようか、あれにしようか、と比較検討して選んで買う。その選択から残念ながら漏れたものは”不要”と、少なくもその時には決めたもの。
選択されなかった品物、または、販売者から見れば、“あっちだけ買って、こっちのを買わないのは不公平”となるのだろうか?
中国・雲南省のミャンマー国境(打洛)に行った時、途中で立ち寄ったお寺で、物売りがいた。
竹筒に入れたもち米を蒸した小吃(スナック菓子)のような感じ。売っていたのは、日本で言うと小学校に入ったばかりの年齢くらいの女の子。試しに買って食べて見るとそれなりに美味しい。
一つだけ食べて満足し、チャーターしていたタクシーに戻りかけると、同じ年頃の別の女の子がやって来て”あの子のだけ買って、私のを買ってくれないのは不公平”と言って付き纏って来た。いくら小さい女の子だからと言って、不要なものを買う程お人好しでは無い。いや、食べ物を無駄にしてはいけない。”不要”と言って振り切ってタクシーに向かった。
ネットショップから同じような製品を紹介するおすすめメール。
それを見るといつも、雲南省の女の子が言っていた”不公平”を思い出す。
ネットショップは人工知能(AI)などを使っておすすめ品を提案してくるのだと思うが、知能レベルは6〜7歳の女の子と変わらない、と言うことだろう。