優先座席
2021/4/8
少し遅い時間に出勤、と言うか、取引先に向かった。
朝の時間はすっかり密の電車も、朝10時を過ぎるとそれ程混んではいない。座席は8割方埋まっていると言う感じ。
乗客層も、ラッシュ時の勤め人(昔の言葉?でサラリーマンやOL)や学生とは違い、お年寄りも多い。
空席があったので普通に座席に座ったのだが、扉から一番近い席。その後、途中駅から乗って来た杖をついたお年寄りももちろん席には座れたのだが、車両の真ん中、扉からは比較的遠い席。
日本の多くの電車の優先席というのは、車両のどちらかの端にあることが多い。
プラットフォームの乗車位置案内には優先席の乗車位置がわかるようにはなっている。
ただ、考えてみると、優先席が必要な人はその乗車位置まで移動するのも、もしかしたら面倒なのかも知れない。
最近、と言っても新型コロナの前だが、海外で乗った地下鉄と言えば中国・北京と天津。
中国の地下鉄の優先席は、各扉に近い一席。
確か、どの扉のそばにも優先席があるので、乗車位置は気にする必要が無い。
駅や車内では、ひっきりなしに優先席を必要とする人に席を譲るように、とのアナウンスも流れている。確かに、席を譲る光景と言うのは日本よりも良く見かける気もする。
日本では、混んでる時間帯には、優先席を必要とする人が電車に乗らないと言うのが、日本で席を譲る人を見る頻度が低い理由かも知れないが。
仕事に向かう時間帯が少しずれた時に、ふとそんなことを思った。
新型コロナ以前だと、決まった時間に決まったルートで決まった職場に行き、帰りも同じように帰って来る、と言うロボットのような生活をしていた。そんな生活では気付かなかったことに、これからも気付く機会があるかも知れない。