人事異動とAI
2021/4/6
4月は社内外から異動の話が色々と聞こえて来る。
普段であれば“挨拶回り”と称して用も無いのに(でも無いか…)取引先訪問が大々的に行われる時期であるが、今年は“少しだけ”自粛されているような感じではある。
他社の取引先訪問状況を聞いてみると、相手先がOKであれば訪問は可、と言う指示をされているのが多い感じがする。そう言う我が社も昨年の今頃、最初に緊急事態宣言が出た頃とは違い、取引先訪問自粛や不要不急の国内出張禁止は有名無実化している。
さて、日本特有なのかどうかはよく分からないが、全国一斉に人事異動になると、取引にあたってこちら側もあちら側も担当者が代わってしまう、と言う事態も多く生じる。
新旧担当者間の“引継ぎ”が必要になる。それでも、多くの場合は、異動になった人も社内にはいるので困ったことが有れば尋ねれば良い。
これは良い面も多くある。
文字・書類にできない仕事を人の経験に応じて進めて行くと言う習慣も引き継がれる。と言うかそれでも引き継げてしまう。往々にしてそう言う引継ぎは書類に残っていないので、何も知らない他人が見ても仕事の中身が分からない。
以前であれば当たり前だった日本の終身雇用文化の元では、こう言う経験の引継ぎが企業の強み、日本の強みだったのかも知れないが、もはやそんな時代では無い。
仕事内容を文書やデータにして、人で無くても、”AIや、単純な仕事であればPC上の簡単な自動操作で仕事が続けられるようにすべきである”と、いつも楽して仕事をしようとは考えているのであるが、中々簡単には行かない。
つまり、自分が行なっている仕事の内容が、自分でもしっかりと分かっていない、と言うことかも知れない。
AIができる仕事しかしていないのであれば、自分は不要になるが、それはそれで甘んじて受け入れ、進化して行くしか無い。進化スピードがAIに勝てるのか、と言うと甚だ疑問ではある。