ニックネーム禁止と人種差別

2021/4/5

学校ではいじめを防止する、と言う理由でニックネームを禁止すると言う動きがあるようだ。

ニックネーム、あだ名、呼ばれた本人が不快に感じる呼び名は良いとは思わないが、そうでは無いニックネームも沢山あるはず。そこを何も考えずに一律に禁止、と言うのは教育現場の怠慢、と言えなくも無い。現場の先生方だけの問題では無く、先生方が子供たちに対応する時間が十分に取れない職場環境も含めてではある。

アメリカでも主にネイティブ・アメリカンに関連する名称を使わないようにと言う運動が起きているようだ。

ワシントン州のアメリカン・フットボウルのチームがアメリカ先住民の肌の色を意味するレッドスキンズ(Red Skins)と言う名称が、人種差別的だとの批判を受け改名した。2020年シーズンは正式なニックネームが決まらずWashington Football Teamとして活動した。

また、ジープ(JEEP)社のチェロキー(Cherokee)も同名の自治体名を持つ先住民から自動車への名前の使用を差し止めるように依頼された。

人権意識の高まりにつれ、呼び名に使える選択肢が徐々に狭まって行く感じがする。
差別的な名称で誰かを不快にすることはあっては行けないとは思うが、言葉狩りが行き過ぎてしまうと世の中がギスギスしてしまうのも確か。
新しい単語を生み出すのが良いと思うが、新しいものがどんどん生まれていく世の中では名付ける方もそれを覚える方も大変。

ちなみに、英語で小文字で始まる”japan”は漆・漆器の意味。個人的には特に不快感は感じないので、問題は無いだろうとは思っている。お隣の国の名前”china”は磁器。

記憶に新しいところでは、昨年(2020年)の2月だったか、新型コロナウィルスの名前がCOVID-19になった。
致死率の高い感染症として知られるエボラ出血熱が、中部アフリカを流れる小さなエボラ川から名前を取っている。
新型コロナは最初の頃に呼ばれていた武漢ウィルスや中国ウィルスでは無く、COVID-19になったのは、最近の名前付けの流れに沿ったものだったのだろう。

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