ミャンマーの少数民族迫害
ミャンマー軍の圧政が止まらない。日本のニュースでも毎日のように報道されるている。
昨日は、タイ国境に近いカレン族の拠点がミャンマー軍に空爆を受け、住民は隣国タイに逃げようとしていると言うニュースが流れた。
以前にも書いた(→こちら)が、ミャンマーには大きく8つ民族があり、更に細かく分けると100以上の民族が住んでいるらしい。
カレン族に属するパドゥン族は首長族としても知られている。
女の子は子供の頃から真鍮のリングを首に巻き、徐々にリングの数を増やして行き、首を長くするそうだ。
現代社会的に考えると女性蔑視・迫害になるのだろうか、やはり最近はその風習を拒否する人も女の子も増え、”首長(くびなが)”の人たちは減っているらしい。
ミャンマー(ビルマ)は、クーデターを起こした軍部もアウンサンスー・チー氏が率いるNLD(国民民主同盟)も多数派のビルマ族の政権。
カレン族や北部のカチン族、さらにはロヒンギャと呼ばれるイスラム教徒たちも基本的には反ビルマ族。これらの少数民族とどう折り合いをつけるかが、歴代のビルマ/ミャンマーの腕の見せ所。と言うか、少数民族はビルマ族の都合の良いように利用されて来たようだ。
今回の空爆の背景にも、政権も奪われたNLDを率いるアウンサンスー・チー氏が少数民族に対して、軍事政権に反対するよう呼びかけたとの報道がある。呼びかけに応じた少数民族武装勢力が軍事政権と衝突を繰り返し、その報復として空爆を受けたことになっている。
ミャンマー第2の都市、マンダレーで撃たれて亡くなった7歳の少女の葬儀の映像も先日流れていたが、映像を見る限り親族の方々はイスラム教徒と思われる帽子を被っていた。
こちらも暴動を抑える、と言う名目で軍が少数民族を迫害しているのか、と思った。
人種差別を止めよう、と世界中で叫ばれている。
逆に言えば、ミャンマーも含めて世界中で(もちろん日本でも)、少数民族差別は無くならない、と言うことだろう。
ミャンマーに遊びに行く前に読んだ山岳少数民族に関する書籍(紀行文)をもう一度読み返してみよう(→こちら)。