光ファイバー 情報遮断と情報漏洩
最近の生活には欠かせない光ファイバーケーブル網。
それが無ければ、音楽ストリーミングも動画再生もできない。恐らく、このブログも存在しない。
そんな光ファイバーを巡って気になるニュースが2つあった。
一つは、ミャンマー。
もう一つは太平洋。
軍部がクーデターを起こしたミャンマーでは、言論統制が益々厳しくなり民間紙が全て休刊になったと言う。
公共の場でのWiFi接続もほぼすべて遮断され、中には光ファイバーを作業員が切断しているところもあると報道されている。
西暦2000年頃以降の通信は光ファイバー網に依存する比率が高くなっている。無線や銅線を通じた通信もあるが、基幹部分は光ファイバー。物理的に光ファイバーを切ってしまうのが通信の遮断には最も有効な手段の一つだと言える。
太平洋の海底光ファイバーケーブル。ミクロネシア連邦、キリバス、ナウルを結ぶ光ファイバー敷設の入札が無効とされたらしい。華為(Huawei)グループだった企業が落札見込みだったことから、日米豪が通信データを監視される懸念を示しているのが理由とも報道されている。
多くの情報が行き交う光ファイバー網を監視すれば、情報を盗み見することは技術的には可能。
情報漏洩を防ぐ最も確実な方法は光ファイバーを敷設しないこと、または、敷設されたファイバーを切断すること。
国際間の海底光ファイバーのルートや陸揚げ場所は、そういう意味では大切な機密事項。どこまで機密が守られているか不明だが。
情報漏洩を防ぐには、昔のスパイ映画のように情報は暗号化して手渡しするのが一番確実。その方法だと、新型コロナ禍の現在では、国際間の情報伝達は非常に難しいが。
そう言えば、光ファイバー通信関連ビジネスに携わっていた頃(1999-2000年頃)、中国人が言っていた。「中国には光ファイバー通信はまだ早過ぎる。作業員が大切そうに光ファイバーの敷設をすると、近くの農民たちが高く売れるだろう、と夜になると切断して持って帰る。」
光ファイバーは銅線とは違って、素材としての金額は安いので銅のようには売れない。