耳から入る情報

ヒトの耳を奪い合う現象が起きている。

もちろん、お経を書き忘れた耳を怨霊に奪われる、と言うような物騒な話では無い(耳なし芳一)。

つい最近までは、一人でいる時の耳と言えばテレビやラジオを聞く、音楽を聴くと言った程度だった。時々は英語を聞きながら勉強する、と言うのもあったかも知れない。

最近話題のSNS、Clubhouseは音声だけのサービスだと言う。
また、Amazonをはじめオーディオブックのサービスも増えている。昔の言葉で言うと朗読。

現代生活の中で鼻や皮膚などと比較すると、目と耳は大量の情報を得るための重要な器官。
動物的な獲物の情報など反応的なものはさておき、人間らしい情報取得としては、目は意識的に使う(読む努力をする)必要がある。
それに比べて耳は無意識のうちにでも情報取得ができる。
確かに電車の中でのうたた寝や夜寝入る前、目を閉じていても耳からの情報はある程度は入ってくる。但し、耳からの情報量は相手が話すスピードに制約される。聖徳太子のように10人以上の人が話す言葉を理解できる人もいるのかも知れないが、凡人には1つ、または、せいぜい2つくらいしか同時に聞き取ることはできない。そうするとやはり、自分の耳を何に使うかが大事になってくる。

利点は“ながら聞き”ができることだが、往々にしてそんな時は右耳から入った情報は左耳から出て行ってしまう。
まあ、普段からヒトの話を聞いていない人は沢山いるので、100聞いた内の1でも10でも記憶に残っていればそれはそれで良いのかも知れない。

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