寿限無じゅげむ 長い名前
長い名前といえば落語でお馴染みの「寿限無」。
子供の幸せを願いとてつもなく長い名前をつけたと言う噺だが、そんな長い名前に改名した台湾人が話題になっている。
台湾メディアやそれを紹介する日本のネットニュースにも実名が公開されているが、何と25文字。
アルファベットなど表音文字を使う国では文字数が長くなることは良くあると思うが、漢字名では異例。一般的には中国語圏の氏名は姓1文字、名1〜2文字が多い。
もちろんこれは漢民族の話であって、その他の民族では事情が異なる。映画にもなった清朝最後の皇帝(The Last Emperor)・愛新覚羅溥儀、満州族だった。それでも、6文字。
台湾では3回まで改名することができると言う。
台南のタクシー運転手「黃大嵐是喜神財神衰神福德正神所有神祝福的寶貝小心肝」さんは、人生には順調な事ばかりではなく、「神」の御加護があるようにと色々な神様の名前を使った名前に改名したそうだが、改名後は楽しく人生が過ごせるようになったとのこと。
落語の「寿限無、寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末 雲来末 風来末食う寝る処に住む処藪ら柑子の藪柑子パイポパイポ パイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助」さんは、川で溺れてしまった時に、友達が父親を呼びに行ったが、名前が長過ぎて話が通じるまでに時間が掛かり、その間に溺れてしまったと言う悲しい落ち。
台湾の「黄」さんは自分の意思で改名したので、当初の目論見通り神の御加護があって欲しい。少なくともタクシーの売り上げは伸びるような気がする。