ATMに回収されたキャッシュカード

昨日、日曜日にみずほ銀行の大規模なシステム障害が発生して、ATMに入れたキャッシュカードや通帳が戻らない、と言う被害にあった人が多くいたようだ。

日本のATMで現金引出しをすると、カードや通帳などが出て来た後、最後に現金と取引明細書が出てくる。普通は現金引き出し時に現金は取り忘れないだろう、と言うことを前提とした順番になっていると思う。

数年前に、昼休みに会社の近くを歩いていると、ATMの前で、「お金、お金!」と叫んでいる男性がいた。普段のオフィス街で人が叫ぶのを聞くことは稀なので、何事かと思ったら、別の男性が「すいません、すいません」と言いながら慌てて戻って来ていた。引き出したお金を取り忘れたようだ。
取り忘れたお金が盗られずに戻って来るのはさすが日本だと思った。

海外ではもしかしたらキャッシュが最後に出てくることは少ないのだろうか?
香港の銀行ATMで現地通貨を引き出した時、キャッシュは受け取ったが、キャッシュカードを取り忘れてしまったことがある。日本と同じ感覚で、現金を取り出したら安心してしまったのだろう。慌ててATMに戻ったが、既にキャッシュカードはマシンに回収された後だった。運良く(?)銀行の店舗にあるATMだったので、窓口に行って「カードを取り忘れてしまった」と言うと「明日の午後3時以降に来たら返す」と言われた。毎日、2〜3時頃にマシン内のカードなどを回収する作業をすると言っていた。幸いなことに、翌日も香港滞在だったので、指示された通りに窓口に行き身分証明書(パスポート)を示すとすんなりとカードを返してもらえた。
但し、悪用されると困るので、前日には日本の銀行に電話してカード使用を停止してもらった。カードが見つかれば再度有効化の手続きができるので帰国後に電話してくれ、とのことだった。こちらもスムーズに手続きは済んだ。

今回のみずほ銀行の件は論外だが、日本では通帳やカードを取り忘れないようにキャッシュが最後に出てくる。キャッシュを取り忘れるとしばらくしてマシンに回収され、取引はキャンセルされる。
海外でも同じ感覚でいると、時々ミスをしてしまう。

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