感染症対策
感染症が拡大している。
新型コロナウィルスでは、強制力を持った地区封鎖により、外出できない措置を採っている国もある。夜間の外出禁止、戒厳令を敷く国・地域もある。未だに感染者ゼロと言いはる国もある。
感染症が検出された場合には、感染者が発生した地区の全員、感染者と濃厚接触者、を殺して焼却し埋めてしまえば、感染者はゼロになる計算である。厳密に言えば累計感染者数はゼロにはならず、その時点での感染者数がゼロ。
細菌はそれ自体で生きていけるが、ウィルスでは誰かの細胞(宿主)に入っていないと生き延びることができない。宿主が死んでしまえば、そこで生きているウィルスも生きて増殖することはできない。ウィルスに感染した宿主を殺してしまうのが究極の感染症予防対策。
それまでの生存者の約3割が感染症を理由に殺されてしまった地区がある。想像するだけで恐ろしい光景だが、現実に起きたことである。感染症と言うのがいかに恐ろしいことなのか、改めて考えさせられる。
どこか遠い国の話しでは無く、また、遠い昔の話しでも無い。
千葉県の高病原性鳥インフルエンザ。約15万羽が殺処分対象だと言う。
この鳥インフルエンザ、日本では1925年以降は発生が無かったが、2004年に約79年ぶりに確認されたとのこと。
天災の多い日本では「災害は忘れた頃にやってくる」と言う諺があるが、感染症パンデミックも全く同じ。高病原性鳥インフルエンザが、しばらく発生していなかったことも知らなかった。
100年前のスペイン風邪(インフルエンザ)は、感染者は当時の人口の1/4〜1/3、約5億人、とも言われ、亡くなった人は4000万人とも1億人とも言われている。
感染症を最短で終息させるのは、高病原性鳥インフルエンザのように宿主を無くしてしまうことだが、人に対してそんな手段を採ることは勿論できない。スペイン風邪は終息するまで足掛け4年掛かったとか。新型コロナも普通の対策であれば、しばらくは付き合って行くしか無いのだろうか。