老人蔑視
東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会会長の女性蔑視発言が世界を駆け巡っている。
批判を覚悟で言うと、例えば昼休みのランチ風景、新型コロナ以前は自由に話せる雰囲気だったが、女性のランチ風景は確かに騒がしかった。男性陣は比較すると静か。
「かしましい」と言う言葉があるが、「人々の声でやかましい、そうぞうしい」と言う意味。漢字では「姦しい」と書く。
何事にも例外はあり、静かな女子もいれば、騒々しい男子もいるが、姦しいと言う漢字が示す通り、一般的には女性陣の方が騒がしいのだろう、と思う。騒がしい理由は話が長い、と言うのが理由では無く、声が高い、と言うのも大きな理由だろう。また、「姦」と言う漢字は男性中心の世の中で作られたものだろうから、根本的に間違っている可能性も無いとは言えない。
一般論として、女性の方が言葉が「達者」。男性は話し下手、すぐに暴力に訴える、と以前は言われていた。最近はどうなのか分からないが。
そんな違いも勿論、自由に会話ができる状況での話である。
会長が指摘していたのは会議での発言について。これは、また別の問題。
日本でいつ頃から男女平等が叫ばれるようになったのか。
分かりやすい参政権で見てみると1946年(昭和21年)4月10日の戦後初の衆議院選で日本初の女性議員が選ばれた。昭和は総じて男尊女卑が続いていたのだろう。令和の今でも、男女平等とはとても言える状況では無いと思うが、少なくとも多くの人達は、件の発言に違和感と言うか嫌悪感を抱いているのでは無いかと思う。
再び批判を覚悟で言うと、発言したのは83歳の老人。
どっぷりと昭和に生きて来た人。昭和が終わった時には既に52歳。既に価値観が出来上がってしまい、容易には変えられない年齢になっている、かも知れない。
身体的な年齢だけで論じるのは乱暴なので、もう少し言い添えると、新しい価値観を受け入れられなくなる時が「老人」になった、とも言える。そう言う意味では、世界的な大規模イベントのリーダーを「老人」に任せるのは如何なものかと思う。
こう言う自分の文章は、充分に老人蔑視になっている。それは少しだけ反省。