水道とウォーターサーバー
水道水が安心して飲める国と言うのは意外と少ない。
その貴重な国は日本。場所によってはカルキ臭が強く美味しいかどうかは別であるが、沸騰させるとカルキ臭も消えるので、薬缶やポットで沸かしたお湯でお茶やコーヒーを淹れると全く気にならなくなる。
中国に居た時は、水道水は飲めなかった。
正確に言えば何回か食あたりならぬ”水あたり”をして、身体に免疫ができれば多分飲めるようになるはず。
北京で寿司や刺身を食べるとかなり高い確率で下痢をしたので、水あたりには何回かなっていると思うが、免疫ができるまでには行かなかった。寿司や刺身はほとんどが日本人の料理人の店で食べたので調理方法の問題では無いと思う、多分。
北京で家にいる時は飲料水は買い溜めしたペットボトルの水だった。住んでいた所には、共同の湯沸かし器があり沸騰させたお湯は飲めたが、冷たい水を飲みたい時は汲み置きしたその水を冷まして飲まなければいけなかった。その湯沸かし器には白い粉がこびり付いていたが、消して怪しい薬では無くミネラル分が固まったもの。
上海の水道水は、北京と違って油臭かった。
こちらは、歯磨きもしたくなかったのだがそれも最初だけ。しばらくすると慣れたと言うよりも諦めがついたのか、水道水で歯磨きはするようになった。
上海では時々自炊もしていたが、米を炊く時に水道水を使うとやはり不味く、ウォーターサーバーの水を使った。米を洗う時にずっとウォーターサーバーの水、と言うのも勿体無いので、最初の水と炊く時の水以外は水道水だったが。
ウォーターサーバーの水は、電話をすれば18Lくらいの水桶をリヤカーを引っ張る自転車に載せて運んで届けてくれた。15年くらい前なのでニコニコ現金払い。
今は、スマホでオーダー及び決済をすれば無人のロボットで運んでくれる(に違いない?)。
さて、日本。
我が家では昨年まで使っていた浄水器が壊れ、水道水を直接飲んでみたがカルキ臭が強かった。生水をそのまま飲む機会と言うのもそれほど無く、それでも特に困らなかったのだが、先日ウォーターサーバーがやって来た。
美味しい水と言う意味ではどこまで実用的なのか分からないのだが、断水時など非常用としては安心できる。
そんな非常事態にはなって欲しくはないが。