壊す力 変える力

数日前に通勤時の電車で聞いていたインターネット・ラジオ、ドイツの自動車業界の人のインタビューを放送していた。
多くの国、メーカーは“not powerful enough to change, but powerful enough to break”と言っていた。“壊す力はあっても変える力は無い”。

今日(2021/1/20)がアメリカ合衆国の新しい大統領就任式なのは偶然だが、前大統領はまさに“壊す力”はあったように思う。
その一代前の大統領は“Yes, we can”が有名なフレーズだったが、“Change!”と言う言葉もよく使っていた。実際に変わったのかどうかは分からないが、変えようとしていたのは確かだろう。

法律や規則、慣習など世の中には色々なルールがある。
新しいルールを作ろうとすると往々にして大きな声の反対意見が罷り通ることが良くあるような気がする。変えようとするパワーが不足している典型。新しいルールを作らせないようにするこのケースでは、もしかしたら古いルールを壊すパワーさえも無いのかも知れない。

多くの組織の会議などでは(失礼、自分が関わる組織だけかも)ある提言に対して、反対は多いが改善提言が出てくる事は少ない。変えようとする意識のある人が少ない訳では無く、恐らく今まで何回も提言したが結局無視された、と言う事かもしれない。これも結局パワー不足。

何気なく聴いていたネットラジオだったが、確かに変えるのはパワーがいる。やはり最も有効な手段は洋の東西を問わず“外圧”と言うことか。

この一年、否が応にも変わった。
まだまだ変わり方は緩やかかも知れないが、
・海外出張は無くなった。
・夜の会食は無くなった。
・在宅勤務/テレワークが増えた。
・判子の必要な社内承認が(遅ればせながら)徐々に減って来た。

それに伴い個人的には
・満員電車に乗る事は無くなった。
・アルコールを口にする事は無くなった。

もちろんこの環境(新型コロナと言う外圧)で変わったことが全て良い事ばかりでは無いのは当然だが、新型コロナが普通の風邪と同じようになり、後から振り返ってみると今の経験が貴重に思える時が来る、はず。

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