ランチ・ミーティング

緊急事態宣言が発せられ、対象地域の飲食店は夜8時以降は店内営業ができなくなったが「昼間ならば良いと言うわけでは無い」と大臣・専門家は釘を刺している。外食に関わる人から見ると官制の営業妨害も甚だしい。

確かに複数人数で集まって食事をするな、と言うのはもっともな指摘だとは思うが、一般的には夜はアルコールが入るが、昼間はそれが少ない。
アルコールが入っていないと、ある程度は自制ができるので、複数人で食事を摂っても夜に比べれば少しは感染の危険性は少ないのでは、と思われる。

ランチ・ミーティングや時々はブレックファスト・ミーティング、出張に行ったり、または、遠くから出張で来た人と会う時には時々あった。メインのミッションについては、会議室での打合せを行うが“ついで”の話しや、直接仕事は無い人との話しなどが多い。所謂“情報交換”と言うミーティング。これはこれで、新しいアイデアを得たり、業界その他の動向を聞いたりするのには貴重な機会。
もちろん、仕事の話しでもお互いに時間が合うのがその時間帯しか取れない、という場合もある。

ただ、自分の主観としては日本人は食事を摂りながら話すのは苦手な人が多いような感じがする。少なくとも自分はそう。
ランチやブレックファストのミーティングは外国人相手のことが多かったからかも知れないが、小学校の給食の時間に“静かに食べなさい”と言われたからかも知れない。実際にそう言われたのかどうかは記憶に無いが。

まともに話すのは、食事を摂り終わり、食後のコーヒーや紅茶などが来てから。それであれば、最近よく言われるように“話す時はマスクをして”と言うのがそれ程不自然では無い。
ただ、食事をしながらも時々は言葉を発するのが普通。最近は同僚とランチに行っても、何となく食事中は喋らずに静かに淡々と時間が過ぎて行く。みんなが食べ終わってから話すのではあるが、周囲を見ても多くが同じような感じ。そんな中、食事中も大声で喋っているグループがいると目立つ。

日本の公共の場は概して静か。
電車やバスでも大声で喋っている人はほとんどいない。話す場合も意味も無く小声になってしまう。新型コロナとは関係無く以前からそんな感じ。

北京にいた時に、“中国はレストランやバス・電車が騒がしくて嫌だ”と言ったら日本人と韓国人は同調したが、中国人は“日本は静か過ぎて落ち着か無い”と言っていた。確かに、中国や東南アジアなどの喧騒から日本に帰って来るとホッとするのと同時に、何だか物寂しい感じもある。

そう言う日本で、ランチを殊更自粛することも無いのかとは思うが、それほど現在は感染拡大が進んでいると言うことだろう。
食事は食事、打合せは打合せ、と区別するのが良いとは思うが、少なくとも、食べながら喋るのはやめましょう。話す時はマスクをしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

科学・技術

前の記事

電気自動車の充電
新型コロナ

次の記事

おひとり様