オンライン新年会
例年、正月に帰省すると親戚が集まり年始の集まり、食事会を催す。
今年は、帰省もせず、また、普段会わない人との接触を避ける意味でも集まりは中止。各自の自宅で少人数が集まった。
その各家庭をオンラインで繋いでの新年会を催した。各家に数人集まり、それが4ヶ所。総勢15人程度。
普段の正月の集まりでもそれくらいの人数ではあり、最初の乾杯を行った後は、全員で同じ会話をすると言うことはまず無い。3~5人程度がそれぞれ会話を楽しむ。席を変えたり動き回ったりしてその組み合わせは自然と変わって行く。目的を持った会議では無いので、全員が同じ話題を共有する必要も無い。
そんな集まりをオンラインで行うのは、仕事上の会議とは少し勝手が違う。
個々の家には数人いて、その中でもある程度の会話はあり、オンラインで繋がった他グループとの会話も同時に進行している。
問題の一つはWeb会議に対するリテラシーが足りないこと。仕事で使いなれている人とそれ以外の意識の差だが、これは慣れの問題。
もう一つの問題は、オンラインでは複数人が同時に発言すると会話が難しいこと。3〜5人の少人数の会話を複数、と言うのが実現できない。
実際の集まりであれば、誰に向かって話しているのかは、視線などで相手にも伝わるが、オンラインの場合はそれができない。AさんからBさんの発言を全員が聞くことになる。これが恐らく大人数でのオンライン会話が難しい理由だと思う。
いくつかの会話が同時に進行できるようなWeb会議システムがあればこれらの目的の無い大人数の集まりももう少し面白くなりそうだ。既にそう言うアプリケーションは実用化されているのかも知れないが。
それとも自分が知らないだけで、既存のアプリケーションでもそう言う団らんができる手法があるかも知れない。
新年会をオンラインで行う必要性の無い、普通の生活に早く戻って欲しいが、一方で海外など物理的に遠方にいて普段会えない人とのオンライン飲み会なども楽しめる時代になったのかな、とは感じた。