聖夜

今日は聖夜。
一日の終わりは日没、としていた地域で確立した祝日なので、東京を基準に考えると、既に降誕祭の当日と言うことになる。

基督教の習慣では、礼拝に行き、家族団欒のひと時を過ごす日。
日本で言うと初詣に行き、家族でお祝いするお正月と同じような感じだろう。

日本では、基督教からは少し掛け離れ、商業的な要素が大きい。
形式上は、聖樹に様々な飾り付けを施し、電飾で明るく照らす。
夕食では、発泡性葡萄酒で乾杯し、七面鳥ならぬ鶏肉の唐揚げを食べ、洋菓子に蝋燭を灯して祝う。

子供たちは、守護聖人が運んでくる贈り物を心待ちにしている。
守護聖人は、北半球では馴鹿が引く空飛ぶ橇に乗ってやって来ると言われている。
夏に降誕祭を迎える南半球では波乗りで来るとか来ないとか。

夕食の習慣や街の様子など、表面上は基督教国と同じように見える日本の降誕祭であるが、大きく違うところがある。
日本では一家団欒と言う意味合いは少ない。若者達は家族とは別に逢引きに出掛けることも多い。

今年は、新型肺炎感染症拡大のため、一部自粛などもあるようだが、街は電飾で明るく輝いている。

平和な世界を祈るところは今も昔も変わらない。
こんな時勢に世の中のために頑張っている方々、特に医療従事者の方には感謝と応援の言葉を捧げたい。