西から天気は下り坂
出張や旅行で日本各地に行ってテレビを視ると東京で制作された番組も沢山ある。全国放送・全国ニュースももちろん沢山放送されている。
世界や日本全体のニュースなどについては特に違和感が無いが、時々、と言うか良く東京圏のローカルな話題を如何にも全国的に大事な出来事のように放送されるのは違和感がある。
首都圏で流行っている文化的な話題など、東京ローカルが全て悪いとは言わないが、東京偏重が感じられる。顕著に感じられるのが天気予報のコーナー。
沖縄で台風が来ていても、北海道や北陸で雪が降っていても、キャスター/アナウンサーが東京キー局の外に出て「今の東京〇〇のお天気は…」と言われても、台風や雪に備えている人にとっては、凄く嫌味に感じられる。東京での1cmの積雪も然り。雪国の人達から見れば、お笑い。
もちろん、先日の関越自動車道40時間通行止めなど大きな災害については、全国ニュースになっていてもやむを得ない。
9月に、福岡に出張した時の全国放送の天気予報で「西から天気は下り坂」と言う予報をされていた。
福岡では、それまで降っていた雨が止み、徐々に天気が回復しているところだった。
確かに、日本の人口の約30%が住んでいる首都圏。東京圏中心でも良いのかも知れないが、逆に言うと7割の人はそれ以外の地域に住んでいる。
政治や経済の中心は東京。ファッションやエンターテイメントなどの発信地も東京かも知れない。
地方再生など政治の世界で掛け声だけは勇ましいが、中々意識が地方に向かないのは、このようなテレビ報道の姿勢もありそう。
インターネットでニュースを読むのが当たり前になり、その気になれば、自分の生まれた土地やゆかりの地方のニュースは簡単に得られるようになった。
それらに積極的な興味を持たない層にも地方の話題が日常的に発信できるような仕組みはできないものだろうか?