勝負の3週間 深謀遠慮

新型コロナ感染者数の増加が止まらない。
3〜4月に比べて感染者数が多いのかどうかはわからないが、少なくとの検査を受けて陽性と判定された人数は増えているという事。

11月25日に政府が「勝負の3週間」として新型コロナウイルスの感染拡大の対策を短期間に集中的に行うと呼びかけてから、3週間以上が経過した。どんな「勝負」をしたのか、全くわからないのだが、個人的な意見としては全く効果は無かったと思う。

通勤電車は夏頃までに比べると明らかに混んでいる。
国内出張に行っても飛行機や空港などは混んでいる。
「勝負」中もGo Toトラベルは継続されていた。

確かに、会社関係の会食の自粛・禁止は多くの会社で継続されているので、夜の街は閑古鳥が鳴いている。感染予防には人の移動よりも、会食自粛の方が効果は大きいのかも知れないが、知らない土地に行くと、やはりその土地の美味しいものは食べたくなる。
Go Toトラベルが結果的には会食の増加に繋がっている可能性はある。国立感染症研究所の報告をもとに、感染拡大とGo Toトラベルの相関を指摘する報道もある。

勝負の3週間が終わり、政府はGo Toトラベルの年末年始期間中の一時停止を発表した。

日本人の移動が最も多くなる年末年始期間。勝負の3週間で感染拡大が収まってしまえば、反動で年末年始期間中の人の移動が大幅に増えた可能性もある。その期間の人の移動を抑えるべく、勝負の3週間は寝たふりをしていたのだとすると、政府の深謀遠慮は見上げたものだ。

我が国の優秀な政府のことだ、それくらいのことは当然計画通りの対応に違い無い。

深謀遠慮:深く考えを巡らし、のちのちの遠い先のことまで見通した周到綿密な計画を立てること。また、その計画。(三省堂 新明解四字熟語辞典)

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