昭和の暖房器具

給湯器の修理が終わり、再びお湯を使えるようになった。
やはり暖かいお湯は心が安まる。

全く給湯器が使えなかったのは1日だけだったが、風呂やシャワーはもとより、朝の洗顔も水だった。
12月のこの時期、風呂やシャワーは水ではやはり無理なので、スポーツジムやスーパー銭湯に頼ることになるが、朝の洗顔は多分慣れれば水でも大丈夫かな、と思えた。

洗顔効果など細かいところまでは分からないが、冷水の方がお肌が引き締まる、らしいのでそれはそれで美肌を保つのには良いのかも知れない。

昨日も書いた通り子供の頃は朝は水で顔を洗っていた。顔はともかく、今から思うと手が冷たくなり軽いしもやけのようになっていたようだ。冬の朝は、コンロで沸かした湯を洗面器に入れてもらいしばらく手を温めてから幼稚園に行っていたのを思い出した。
さすがにその頃でも薪では無く、ガス(だと思う)コンロはあった。暖房は子供が小さかった(自分のこと)からか石油ストーブの記憶は無い。もちろんエアコンは無く、電気ストーブはあったような気もする。はっきり憶えているのは炬燵火鉢

火鉢にはヤカンが乗っていて、お湯を沸かしていた。先程の朝に手を温めるお湯はそのヤカンの湯だったかも知れない。

火鉢は練炭
密閉性の良い今のマンションなんかで使うと一酸化炭素中毒になるかも知れないが、当時住んでた家は古い木造家屋、換気のための(?)隙間には事欠かず、中毒になることは無かった。

炬燵は豆炭
こちらは、子供にとっては危険だったのだろう、炬燵の中に潜り込んで遊ぶことは厳禁だった。

練炭も豆炭も最近は売っていることも見ないが、言葉自体も聞くことが無い。このブログを読んで頂いている方にも何のことか想像できない人もいるかも知れない。
焼肉店やキャンプで使う燃料はせいぜい木炭。これは形状から“木”と言うのがわかりやすい。火力が安定し火持ちの良い備長炭など高級な木炭を作るのは難しいが、質が悪くても良ければ要するに木片を酸素の無い状態で蒸焼きにすれば良い。

練炭や豆炭は、石炭の一種(無煙炭)をブレンドし、形を整えて作るらしい。と言うことは、石油と同じように化石燃料と言うことになる。

日本練炭工業会のホームページによると、長期間保存しても劣化しない練炭や豆炭は災害時の備蓄用にも需要があるようだ。確かに、今の世の中、何でもかんでも電気に頼っているので、大規模災害時に電気が止まると暖も取れず、煮炊きもできないことが考えられる。

練炭火鉢と豆炭炬燵、あとは、を焼べて(くべて)沸かす五右衛門風呂があれば風呂にも困らない。

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