新型コロナ禍の人間ドック

人間ドックを受検した。
新型コロナの今年はどんな感染予防対策が採られているのか興味があった。

見かけはその辺りのレストランやスーパーマーケットと似たような感じ。
受付前には間隔を空けて並ぶための目安の線が描かれにならないような工夫。入り口で手指の消毒、受付はビニールシートで仕切られ、当然マスク着用は必須。
この辺りは想定通りだったが、普段通り受検者は混んでいた。待合室のソファーは間隔を空けて座るようになっているので、空席がいつもより少ない感があった。

大きく違うと感じたのは、商売っ気。
人間ドックを行うクリニックももちろん商売。なるべく色々な検査を受けてもらって売り上げを増やしたいのが普通。
病気や怪我で医者に罹った時に「毎度ありがとうございます」や「またお待ちしてます〜」と言われるとムッとするが、人間ドックは病気では無いので、万一そんな挨拶をされても何となく違和感が無さそうに思う。実際には、病気や怪我では当然「お大事に」。人間ドックでは「お疲れ様でした」。

胃カメラが健診項目に入っていたのだが、まずはナースから“感染症のリスクは完全にはゼロにはできないが大丈夫か”と言う念の為の受診意思の確認。
ドクターにも同じことを念押しされ“素面”で受けるのでまだマシ。麻酔薬を使うとカメラ撮影が終わった後、麻酔が覚めるまで“蛸部屋”で寝てないといけないので感染リスクが高まる、と。
更には、一度ピロリ菌がいない事を確認していれば、胃癌のリスクはほぼ無い。大人になってからピロリ菌を新たに保有することは無いので、特に胃の年齢が若い人は毎年の胃カメラは必要ない。バリウム検査で充分。自治体によっては毎年のバリウム検査すら不要だとしているところもある、とのこと。

例年だと、金儲け(失礼、国民の皆様の健康維持と病変の早期発見)の為に、胃カメラ受診をお薦めしていたの、かも知れない。

毎日の通勤やハンコ押印など新型コロナ禍と言う非常事態では無駄なことが見えて来る。

ところで毎年の胃検診は本当に必要なのだろうか?

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