ICT活用と教育レベル

IoT/ICT技術を活用しようとする動きが広がっている。まだ掛け声だけで実態は伴っていない、かも知れないが、現実の社会(自信が働いている会社など)では、変化も少しずつなので日々の変化には気付いていない可能性もある。

2年程前にある会社と話していた時に「弊社でもIoTをやりたい」と言われた。う〜む、難しい。自分の感覚ではIoT/ICTは道具、その道具を使って何をしたいのかが大事。言ってみれば「私は鉛筆をやりたい」と同じ。鉛筆で、作文を書く、絵を描く、算数の問題を解くなど何でも良いが“鉛筆をする”と言うことは無い。

さて、そんなICTの活用、先日の会議で少し面白いと感じる発言があった。
「日本ではヒトがしっかり管理するからIoT管理をしなくても、それほど困らない。」
誤解を生まないようにその前の話しの流れを書くと、日本向けに開発したある技術を東南アジアの某国にも展開しようと言う話になった時、その国の方が日本より速く普及するかも知れない、と言う話題になった。理由は、日本のようにはヒトで管理はできないから。ヒトの活動をアシストする技術としてICTを考えると、ヒトがしっかり管理している日本ではICTの必要性が低い、と言うことになる。

その良い例が新幹線。日本の技術の粋を集めた自動運転システム、と思いきや、運転士さんは次の駅までの距離と時間を考え、運転速度を自分で計算しているのだとか。こんな高度な運転技は日本ならでは。
“普通”の国であればコンピューターをフルに活用して自動運転にするだろう。

日本は初等・中等教育が世界一だと言われていた。大学などトップのレベルはいざ知らず、少なくとも底辺の教育レベルは高いと思われる。
もしかしたら、この底辺の教育レベルの高さがICT活用の普及を阻んでいるのでは無いだろうか?

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