静かな交差点

最近、近所の国道を渡ろうと信号待ちをしていると静かだな、と感じる。
大抵は土日なので、トラックが少なく乗用車比率が高いのも一因だが、大半の自動車のエンジンが止まっていることが大きい。アイドリング・ストップ車やハイブリッド車が普及している為、停車中のエンジン音がしない。信号が変わって自動車がエンジンを掛ける時もそれ程大きな音がするわけでも無い。

これが台湾ベトナムに行くと、信号待ちでもうるさく、古き良きアジア(?)の活気を感じる。スクーターも含めて二輪車が多く、停車中でも大きなエンジン音を響かしている。
台湾では、交差点などの停止線が二輪車用と四輪車用では違う2段階停止線が多い。二輪車用が四輪車用よりも前にあり、信号が緑に変わった時に加速の良い二輪車が先に発進できるようになっている。二輪車はどうしても四輪車の間をすり抜けて走ると言う危険性があるが、信号待ちの都度前に出ることができれば、危険性が少しは軽減できる。

アメリカの交差点。左折用(右側通行なので日本で言うと右折)の矢印信号のある交差点が多いが、直進よりも先に左折用がグリーンライトとなる。まず左折車を通してから直進車を通す。因みに右折は赤信号であっても大抵は可能。国土の広いアメリカでは左折専用レーンが必ずと言って良いほどあるので、道幅の狭い日本でも同じような方法が採れるか、と言うと簡単では無さそうではある。

中国の交差点はもう少し複雑。アメリカと同じように赤信号でも右折可能なところが多い。アメリカと大きく違うのは歩行者が多いこと。交差点では横断歩道を渡る歩行者が多い。最近は歩行者は信号を守るようになっているが、そこに右折車が突っ込んで来る。歩行者視点で言えば、左後ろから車がクラクションを鳴らして走って来ることになる。中国では歩行者優先、と言う考え方は無い。
また、電動バイクは自転車と同じ感覚で歩行者と一緒に横断歩道を渡ってくる。横断歩道を青信号で手を挙げて渡れば安全に渡れる、と言う日本の常識は通用しない。

フランス。十字路よりも”ラウンドアバウト”(信号機のない円形交差点)が多い。テレビなどでよく見る凱旋門の周りを自動車が回っているあれである。フランスでは運転したことが無いが、交通量の多い凱旋門などでは一度ラウンドアバウトに入ると正しい道路から1回で出ていく自信は無い。田舎に行ってもラウンドアバウトだが、交通量の少ない交差点では信号待ちも無く、このタイプは良いなと思った。

ちなみに、中国にも郊外に行くとラウンドアバウトをよく見かけるが、自動車の通行に関しては問題は無さそうである。その交差点を歩行者が渡ろうとすると少し苦労するが。
そう言えば、ベトナム・ホーチミンでランドアバウトの交差点で大渋滞にはまったことがある。交通量が多い所では、やはり信号機のある十字路の方が効率が良いかも知れない。

交差点ひとつとっても国によって考え方が違う。郷に入れば郷に従い、安全に通行することが第一。

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