テレビの電波

少し前「台湾当局、親中派テレビ局の放送免許更新せず」と言うニュースがあった。
テレビは多くが電波を通して放送されている。この電波は周波数によって使用目的が決められていて、一つの地域で使える周波数は有限。テレビ局を無数に開局することは不可能。
今まで、この有限の資源を使って放送して来たから、と当たり前のように放送免許を更新していたことが台湾では否定されたことになる。

テレビはニュース報道など政治的な表現もあり、それを規制することは報道の自由や表現の自由などを制限することになりかねないので、簡単な判断するのは難しいが、既得権益は必ず守られると言う悪例(?)が否定されたのは少し興味深い。

現在はテレビ放送と言っても地上波以外にもBSやCSが電波を使って放映されている。また、広い意味で考えると厳密にはテレビ放送とは言えないにしても動画配信サイトもWEB上には沢山ある。
それらの中から優良な放送局(動画配信局)を選んで、定期的に電波を割り当て直す。有限な資源を有効に使う、と言うのもあっても良い。
もちろん、日本でも制度上はそのようになっているが、都市圏のテレビ放送は数十年は変わっていないような気がする。

問題になるのは、どうやって入れ替えるか?
サッカーのJリーグのように、勝敗によってJ1、J2などを入れ替えるとわかりやすいが、放送局の場合はその評価方法は難しい。視聴率と言う指標はあるが、視聴率が高いと優れた番組(放送局)か、と言うと疑問である。
もちろん視聴率狙いの番組・放送局があっても良いが、それ以外の評価基準で優れた内容を放送するところがあっても構わない。

色々考えるとやはり既得権益を侵すことはやめよう、となってしまうのか。

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