マスクの効用
新型コロナ第3波、冬に向かい感染拡大が続いている。
改めて、色々な対策が言われているが、手洗いとマスク着用は以前から変わらないように思う。マスクを着けての生活も慣れては来たが、やはりできることで有れば外しておきたい。
文句ばかり言っても仕方が無いので、感染症対策以外のマスクの効用を考えてみよう。
まずは、多くの人が有益と考えているだろう化粧・髭剃り。
基本的に口周りを隠しているので、男性であれば無精髭を伸ばしている人、女性であれば化粧を手抜きしている人もいるだろう。朝、出掛ける時は数分間の時間節約ができるかも知れない。
次に口臭対策。
寒くなると昼食にラーメンが恋しくなる。会社の近くのラーメン屋は、昔ながらの屋台と言った感じで美味しい。カウンター席にはすり胡麻や紅ショウガなどと並んで、おろしニンニクが置いてある。ニンニクをたっぷり載せて食べるラーメンは美味しそうであるが、普段であればやはり臭いが気になって手が出ない。マスク生活のこの機会にたっぷりとニンニクの入ったラーメンを食べてみたい、と思っている。
夏の間はその店に行く機会も無かったが、そろそろと言う感じ。
もう一つ思いつくのは、欠伸をしてもばれないこと。
例えば学校であれば、授業がつまらない時など欠伸がよく出たものであるが、仕事をしていても時々は欠伸を抑え切れ無いことがある。人前で欠伸をするのはもちろん失礼であるが、マスクをしているとばれずに済む。
生理的には欠伸は脳が酸欠になっている時に、脳に酸素を送り込む効用もあると言う。
最近仕事中に欠伸をするのは、眠いからでも、増してや相手の話しがつまらないからでも無い。マスクをしているために、酸素吸入量が少なくなり、脳が酸欠気味になっているためである。これは脳の健康のためには仕方がない。
幼稚園や保育園に通う小さな子供たちは、マスクをしている先生の表情が読めず、無表情な子供が増えていると言う。
これを逆用すれば、マスクをしていると相手に表情を読み取られない、というメリットになる。ポーカーなどカードゲームをする場合は有用かも知れない。簡単にポーカーフェイスを決め込むことができる。
今後は、マスクもファッション・アイテムの一つになりそうである。
先日はネクタイをする機会が減った、と書いたがドラッグストアで買うマスク以外に紳士・婦人小物売り場でファッショナブルなマスクが当たり前に売られることになるかも知れない。
毎朝、“今日はどのマスクを着けて行こう?”とマスクまでファッションを気にしなければいけない、と言うのはそれはそれで面倒なことにはなるが。