温度サイクル試験

今週の東京は暑かった。もちろん真夏に比べるべくもないが、11月も終わりのこの時期は服装も冬、身体の感覚も冬の準備なので、20℃もあると暑く感じる。

電子機器類などに温度サイクル試験と言うのがある。ヒートショック試験とも言うが、恒温槽に製品を入れて高温・低温環境下に数時間ずつを繰り返す。-40〜+70℃など製品の機能や必要な認証などにより温度や時間は異なる。温度サイクル終了後に常温に戻して、製品に異常が無く動作すれば合格と言うのが多いと思う。
この温度サイクル試験の目的は、製品の細かい部分に亀裂が入ったりしないかと言う確認が主体となる。
一般的に、電子機器類は色々な部材が使われている。電気を通す銅や電線やコネクタなど各種の樹脂類など、温度により伸び縮みする率が異なる。温度サイクル試験を行うことにより、この伸び縮みの差による小さな亀裂などが製品性能に影響が無いかを確認することになる。

人間の身体は70%程度は水分と言われている。水は身近にある他の多くの物資に比べると、比熱が大きく温まりにくく冷めにくい。
秋や春の気温差が大きい時でもある程度は耐えられるはずであるが、それでも余りに寒暖差が大きいと身体に堪える。
また、水分量は年齢によっても異なる。赤ん坊は成人に比べて水分比率が高く、歳をとると低くなる。
赤ん坊の水分比率が大きいとは言っても、総体積が小さいので温度変化が身体に影響しやすい。
歳を取り水分比率が少なくなると、理論的には身体が外気温の影響を受けやすくなる、と思われる。

いずれにしても、小さな子供やお年寄りは外部環境変化に弱いので、エアコンやヒーターをうまく使って快適に過ごせるように注意する必要がある。
単なる風邪をひくだけでも、外出し難い新型コロナ禍の現在、体調にはより一層気を使いたい。

ところで、気温の寒暖差が大きいと、地球にとっても小さな亀裂が入ることはあるのだろうか?

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